happy little girl blowing bubbles with parent in background

子育てに革命を起こしましょう(たとえあなたに子どもがいなくても)

最近は、研究をしたり、研究結果について話し合うことに多くの時間を費やすことが多いのですが、世界各国で様々な家庭に関わる機会を持つことは、とても有意義なことです。この1年間ほど、クィーンズランド州の様々な街に行き、Triple Pセミナーをする機会がありました。私にとって、とても有意義な経験でした。30年以上前にTriple Pがスタートしたのが、このクィーンズランド州だったからです。

波及効果―もしあなたに子どもがいなくても、読んでください

クィーンズランド州でセミナーをして、前向き子育ては、フェイスブックの投稿やユーチューブビデオのようなものだ、ということに気がつきました―ある程度の人数の人々にシェアされると、ものすごい勢いで広がるのです。より多くの人が子育てや前向き子育ての方法について話すにつれ、その波及効果は個々の家庭を超えて、地域全体に広がります。波及効果については、継続して研究している事柄の一つですが、この波及効果の一部として自分が関われることは、ワクワクし、やりがいを感じます。

Triple Pを受けたことがあってもなくても、あなたが親でも、または子育て中の人を知っているというだけでも、子育ての課題への取り組み方に前向きな変化をどうやってもたらす事ができるか、あなたも考えてみませんか。あなたに子どもがいるかどうかは関係ありません。本当に関係ないのです。家庭がよりよく機能し、学校での学びや自分の感情の調整を子どもに促し、子どもが周りの人々のことを考慮して行動しながら成長することは、誰にとってもよいことです。

まずは現実を見つめましょう

もしあなたが子育て中だったら、まず最初に、周りの人と一緒に現実を見つめ、自分の子育てが完璧だと周りに思わせようとすることをやめてみませんか?子育て中に怒鳴る、泣く、手こずる、孤立していると感じる、またはただ時々うまくいかない日があるなど、実際に起こっていることを周りの人と共有することで、他の親も心を開いて、あなたと困りごとを共有するようになります。

カフェ、子どもの遊び場、学校、スポーツクラブ、ショッピングセンター、レストラン、公園などで、他の親と気がねなく子育てについて話すには、どうすればいいのでしょう?秘密のサインのようなものが必要かもしれません―子育ては大変なこともあり、子育て中の親はみんな、それぞれの家庭の課題と向き合っていることをわかっているよ、とお互いに知らせる方法です。スマイルから始めてみるのもいいでしょう。「今日は手こずってるみたいだね?」「私も経験あるよ」「わかる、わかる」などの言葉も、あなたが他の親のことを理解していることを知らせる方法です。

新しい方法がどこで学べるか、人々に知らせましょう

でも、うまくいっていないことばかりに目を向けるだけではありません。だれかが本当に困っているときに、一番難しいことは、今の状態から改善することが可能だと信じることと、そこから助けを求めることです。あなた自身もそんな状況に置かれているかもしれません。でも、子育てが本当に大変だと感じている人に、何を言えばいいのか、迷うところです。頼んでもいないのに、アドバイスを聞かされるのは嫌だなと思われるのが普通でしょう。

あなたが親でも親でなくても、他の人々に説明できることは、Triple Pは親にどうするべきか教えるものではないということです。Triple Pでは、家庭で何がうまくいっているのか、うまくいっていないと思われるところはどこか、そして、家庭で使えるかもしれないアイデアや方法を見つけるプログラムです。

大きなアクションを起こしてみませんか?

私たち一人一人ができることに比べて、私たちが一緒にできることは、はるかに大きいものです。個人的にだけではなく、ご近所・コミュニティーとして、他の親御さんたちとつながる、より前向きになる、効果的な子育てについての知識を深める、自分たちの子育てスキルや自信を向上させる、このようなことが出来れば素晴らしいです。

効果的な子育てスキルは、親子に役立つだけではありません。大人同士の関係や仕事でのストレスの減少にも役立ちます。みんながよりよく生活することに役立つのです。

すべての人々にとって素晴らしい未来を築くことが目的です。あなたの地域、職場、親戚、ネットワークの中で、あなたが効果的な子育ての支持者になることもできるのです。新年にあたって、前向きなスタートをきるための目標と考えてみるのはいかがでしょうか?