どうすれば親と教師がよりよく協力できるでしょう―パート2
親と教師のチームワークのための10のヒント
(パート1をお読みください)どの人も自分のレンズを通してしか物事を見ていないこと、そして、別の視点から物事を見る努力を協力して行う必要があることを念頭におきましょう。互いに質問しあって、解決法を見つけるために協力する心の準備をしましょう。
- 子どもにとって最善の利益を心にとめて、親と教師がチームワークを持つことが焦点です。誰が「正しい」「悪い」とか、「誰のせい」ということが焦点ではありません。 親としての役割は、子どもの代弁者であるとともに、分かりやすくコミュニケーションできる人、よい聞き役、学校と協力的に関わる心の準備ができている人であることです。明らかに学校で問題が起こっていて、具体的な対応プランが必要な時には、ほとんどの学校が親と協力して対応することに積極的です。
- 可能であれば、子どもに自分で問題を解決するように励ましましょう。 (例えば、チームやクラスの代表に選ばれなかった、宿題を遅く提出したのでよい点がもらえなかったなど)。必要最小限の支援をすることで、子どものレジリエンス(困った時に立ち直る力)を促しますが、それ以上の支援は控えます。
- 必要であれば、教師や学校と話す心の準備をしましょう。 例えば、家庭で起こっていることで学校も知っている必要があることがある時や、宿題、いじめ、子どもの行動で懸念されることがある時は、話し合うことが適切です。
- 面会の予約を取りましょう。 教師がバタバタしている時に親の懸念を急に投げかけたり、プライベートな対話であるべきことを他の人々の前での対決のような形にしないようにしましょう。
- 最初は、校長ではなく担任の教師に話しましょう。 担任の先生は、子どもと日々関わっており、学校では子どものことを一番よく知っています。担任の先生にあなたと問題解決に取り組むチャンスを与えることなく、校長に話を持ちかけるのはよいアイデアではありません。
- 問題について明確にしましょう。 自分が何を言おうとしているのか、前もってよく考えておいて、今目先にある問題に話をとどめます。話し合いに参加する人々のために、議題を書いておくのもよいでしょう。
- 対立的にならず、責めたり非難したり憶測をすることは避けましょう。 子どもについて防衛的になり過ぎないようにします。話すだけではなく、相手の話も聞きましょう。落ち着いて、相手が言ったことをまとめて、自分が正しく理解したか確かめます。一緒に解決法のアイデアを出し合いましょう。
- 自分の子どもへの対応に難しさを感じている時は正直に話し、これまでどんなことを試したか話しましょう。 あなたがお子さんの問題に気付いているか、学校側がわかっていないこともあるでしょう。あなたの懸念を共有する心の準備をしておくことで、あなたが言いたいことに学校が耳を傾ける機会が生まれます。親が責任感を持って、自分で問題を解決しようとしていることがわかると、学校は前向きに反応する可能性が高まります。学校に関連した解決法が必要なこともあるでしょう。親の懸念がわかると、学校は教室で起こっていることを振り返り、調整することが可能になります。
- 教師がどんな対応策を試したか、聞いてみましょう。 そうすることで、学校での対応と家庭での対応がどのように似ているか、または異なるかがわかります。学校のアプローチと親のアプローチが大きく異なる時は、アプローチを振り返って、より一貫したアプローチをとるよう同意することが役に立つでしょう。
- 振り返る機会を持ちましょう。 考えられる対応策について学校と話し合ったら、その後どのように進展しているか、定期的に話し合うこともプランに組み込みましょう。そうすることで、一緒に進展を観察し、必要に応じて対応を変えることもできます。