large group of parents and carers, multicultural and multi age group

親になる年齢に正解はありません

これまでの世代とは反対に、20代中頃から後半、30代初期、またはその後まで子どもを産むことを先延ばしにする人が多くいます。子育ての他の関連事項と同様に、意見は人それぞれです。

子育てを始める年齢については、多くの様々な要素が関わっているので、シンプルな問題ではありません。異なる年齢や段階で課題もメリットもあり、それを考慮することになるでしょう。

年齢の若い親は、経済的に苦労したり、自分の教育・仕事のゴールを維持することが難しくなったり、生活が安定しなかったり、ということが考えられます。親になる年齢が上がると、子どもに身体的または精神的な障害があるリスクが高くなったり、祖父母が孫の子育てをする時と同様に、子育てのニーズに身体的に対応することが難しくなることもあるでしょう。

ですが、親になる年齢に「正解」や「間違い」があるというわけではなく、大切なのは自分の置かれている状況に最適な決断をすることです。ほとんどの人がそうだと思いますが、失業、病気、夫婦関係のもつれなど、人生の中で多くの親が顕著な困難に直面するものです。

子育てに関する最善の知識やスキルを活用することで、子どもにとってよいことをする、ということにフォーカスすることが大切です。

これを踏まえて、年齢に関係なく、親または保護者であることの前向きな点をいくつかご紹介します。

子育てのニーズに対応する

若い方は、よりエネルギーがあり、必要な睡眠も少ない傾向にあります。体力的にも強く、柔軟で、小さな子どものペースに合わせることがずっと楽でしょう。一方年齢が上がると、人間として成熟し、人生経験も豊富な傾向が高くなり、親・保護者になることで起こる変化に適応することがより楽に感じることもあるでしょう。

ライフスタイル・自由

親になる年齢が上がると、若い時に楽しみや自由を味わったと感じ、子どものために自分のライフスタイルを変えることがより楽に感じることもあります。でも、多くの若い親も、子どもが産まれるまでの時間があまりなかったからと言って、適応することが難しいというわけではありません。子どもが自立してから、自分の他のゴールを達成する時間が十分あるのです。

友だちグループ

友だちグループの中で、あなたが最初に親になる人であれば、友だちや家族があなたにアドバイスを求めるでしょう。また、友だちが親として行っていることを自分もしなければ、というプレッシャーもありません。一方、知り合いよりも後に子どもができれば、多くの人が既に似たような経験をしているので、現実的な視点から物事を見る助けとなるかもしれません。どちらにしても、子どもの面倒を見てくれる友だちがいる、ということになります。もちろん、自分はその中間だ、という方もいるでしょう。そうであれば、同じぐらいの年齢で子育てをしている人々と長い付き合いを築くことがより楽になるでしょう。

仕事・家計

30代・40代の親は、経済的にも仕事でもより安定することが可能で、家計のやりくりもやりやすくなり得るでしょう。その点では子どもを産むことを延ばす価値があるかもしれません。この年代は、仕事の役割でも、ある程度柔軟性の持てる仕事に就いている場合もあるでしょう。

家計が苦しいのは誰にでも起こることでしょう。でも、特に若い親や祖父母による子育ては、しばしば家計を苦しくします。プラスの面を考えてみると、親子で一緒に過ごす時間や人生の小さな楽しみを経験するための工夫が上手になるでしょう。そこから、物質的なものが幸福の鍵ではないことを子どもが学ぶ手助けとなります。過剰な仕事の責任を持たずに、子どもともっと時間を過ごしたいと思う方もいるでしょう。若い親は、子どもが大きくなってきたら仕事にもっと取り組み始めることができる傾向が強いでしょう。子どもが大きくなるまでの間に、自分が何をしたいのかはっきりしてきますし、子どもが大きくなってからそのゴールを達成するのに十分な若さが残っているからです。

パートナーとの関係

若くして親になった方は、乳児期の大変さを乗り越えることでパートナーとの関係がより強くなり得ます。また、子どもが大きくなってから二人の間のロマンスを楽しむ若さもあるでしょう(若いおじいちゃん、おばあちゃんになることもできます)!もっと後で親になっ河方は、子どもができるまでに一緒に過ごした年月が、子育てが大変になった時も二人の関係を維持する要素となるでしょう。

 

大事なことは、自分の状況の前向きな要素にフォーカスすることが大切であるのと同時に、大変になった時は助けを求めてもいいのだ、ということです。全て完璧で何でも理解している、というふりをする必要はありません。

あなたが何歳でも、親・保護者として最善を尽くしたり、子どもにとって最善の将来を築いたりする手助けとなる新しい知識やスキルを学ぶことに、よくないタイミングなどありません。