TRIPLE Pプログラムが障害のある子どものいる家庭を助けることが
示されました
障害のある子どもの親が子どもの行動や攻撃性に対処するのを助けるプログラムとして、研究者たちはステッピングストーンズTriple Pを挙げています。
Research in Developmental Disabilities という学術誌に投稿された、米国の研究者らによる研究で、子育てプログラム、特にステッピングストーンズが、自閉症や学習障害などの発達障害のある子どもの攻撃性、不服従、反抗を減少させる可能性のあるプログラムであることがわかりました。
ステッピングストーンズTriple Pは、障害のある子どもの親向けに作成されたTriple Pプログラムです。生後から12歳までの子どもさんのいる親に適しています。
Triple P-前向き子育てプログラムの創始者であるマット・サンダース教授は、発達障害のある子どもは、障害のない子どもよりも攻撃的な行動や不服従を起こす可能性が高いことから、この研究結果は重要だと言います。
「障害のあるお子さんの行動について心配がある親御さんは、今のうちに支援を得て、あとでもっと深刻な問題が起こることを予防することが大切です」とサンダース教授。
「発達障害のある子どもの攻撃性や、頭を打ち付けるなどの自傷行動は、年齢が大きくなるにつれて悪化する可能性があります」
「多くの保護者の皆さんが気づいていないのは、知らないうちによくない行動に報酬を与えてしまい、減らしたい行動を助長しているかもしれないことです。」
この研究では、発達障害のある子どもの母親は、障害のない子どもの親よりもうつや不安の症状を発症する傾向にあるというエビデンスを引用している、とサンダース教授は話します。
「親のストレスが、障害のある子どもの破壊的な行動を助長することもあることがわかっています」とサンダース教授。
「障害のある子どもの行動の問題にどう対応するのがベストなのか、多様な意見があります。ですから、親が受ける支援のタイプが効果のある支援だという自信を親が持つことが大切です」
「この研究は、ステッピングストーンズTriple Pを開発した我々の研究者の業績を評価する、重要な研究と言えます。」
ステッピングストーンズTriple Pについては、こちらをご覧ください。